特集記事【株式会社ISSEI 浅田 一世】目標店舗数は300店!店舗を拡大する際にぶつかる課題とは

株式会社ISSEI 浅田 一世 4

プロフィール

株式会社ISSEI 代表取締役 浅田 一世(あさだ いっせい)

1979年生まれ 京都府出身

明徳義塾中学・高等学校を卒業し、2000年に株式会社トラジに入社。
入社3ヶ月で店長に抜擢され、最終的に取締役を務める。

2007年に独立し、「ラーメン ここだけ」をオープン。2008年には「焼肉ここから」の1号店をオープンさせる。

現在は直営店15店舗、FC店を9店舗展開している。

2020年よりFCの一般公募を開始予定で、全国展開に向けて躍進中の企業である。

■企業HP
https://issei-kokokara.com/

全寮制の学校で規律正しい日々を送った学生時代

空手の才能を開花させた高校時代

-子どものころの話を聞かせてください。
私は京都府出身で、小学校6年生までは京都府上京区で過ごしました。
クラスの中は一番小柄でしたが、よくしゃべる活発な子どもだったと思います。

勉強は全然していなかったですね。
ただ、運動が好きで地元の少年野球チームに入っていました。
少年野球の監督は、とても厳しかったですよ。

中学校は、高知県の明徳義塾に進学します。
今は変わったようですが、当時は全寮制だったので、中学生から親元を離れ寮生活となりました。
両親は「寮生活を送れば勉強になるだろうから行ってこい」という感じでしたが、それまでの生活とは天と地の差ですよ。

小学生まではタメ口しか使ってこなかったのに先輩には敬語を使わなくてはいけないですし、自分で洗濯をするのも初めてでしたから。

先輩はとても厳しかったですが、それなりに楽しく過ごしていましたよ。その時の同級生や後輩ともまだ繋がりがあり、当社に入社している同級生もいます。

明徳義塾では部活に必ず入部しなくてはならなかったので、中学校では野球部に入りました。野球部はとてもレベルが高く、練習も厳しかったです。

今は、私の中学2年生の息子も明徳義塾中学校で野球部に所属していますよ。

-高校でも野球を続けられたのですか?
いいえ。
高校では野球部ではなく空手部に入りました。
特に空手をやりたかったわけではないですが、たまたま入部させてもらえたので(笑)

もちろん最初は素人でしたが、春の全国大会でベスト8、夏のインターハイでもベスト8の成績を収めています。

というのも、高校1年生の時に空手部の先輩にめちゃくちゃしごかれたのです。
部活の時にさんざんいじめられたので、試合が全然怖くありませんでした。
いじめられたおかげで、かなり実力が伸びましたね。

「野球を辞めて正解だったなぁ」なんて思いましたよ(笑)

アルバイトがきっかけで飲食業界へ

株式会社トラジでスピード出世を果たす

-高校卒業後の進路を聞かせてください。
高校を卒業してからは、フリーターという形でいろいろなアルバイトをしていました。
最終的に渋谷区恵比寿にあるトラジという焼肉店でアルバイトをします。
私が入った時は、トラジの店舗はまだひとつしかなかったのですよ。

2号店を出すというタイミングだったこともあり、社員の人からしつこいぐらいに「社員になって一緒に頑張ってくれよ」と声をかけていただきました。
その時私は定職についていたわけではなかったので、「では社員になってみます」ということでアルバイトから社員に転向します。

入社から3ヶ月ほど経ち、21歳の時に店長に、25歳の時に取締役になりました。

その後、27歳の時に独立をするために約7年間勤めた株式会社トラジを退社します。

「自分の得意分野は焼肉だ」と確信

株式会社ISSEI 浅田 一世

うまくいかなかった独立直後

-独立してどのようなお店をオープンしたのですか?
株式会社トラジのは、“独立をしても焼肉店はやらない“という契約で入社していたので、 「らーめん ここだけ」というラーメン屋を錦糸町にオープンさせました。

ラーメンにした理由は「ラーメンであれば一人で営業できる」と思ったからです。
ですが、実際にやってみると奥が深く、業績が伸びませんでした。
それまでラーメンの修行なんて行ったことがなかったから当たり前ですよね。
実際に全然ラーメンのことをよく分かっていなかったのですよ。

やはり独立してじぶんのお店を持つというのは簡単じゃないなと気付かされましたね。

そんななかラーメン屋の前に小さい空き店舗があり、そこで焼肉屋をやりたいと考えるようになりました。
株式会社トラジの社長さんに「1店舗だけ焼肉屋をやらせてもらえないか」と頼むと、「まぁいいよ」という感じで承諾してくださったので、らーめん ここだけを創業してから約1年後に「焼肉ここから 本店」をオープンさせました。

-焼肉ここから 本店の業績はいかがでしたか?
かなり順調に売り上げを伸ばすことに成功しました。
今までの経験やノウハウがありましたから、自分が得意なのはやはり焼肉屋なのだと再確認しましたね。

7年間、株式会社トラジで働いていた時は、本当に焼肉のことばかり考えていましたから。
今でも自然と焼肉の勉強をしていますよ。それがもう癖になっているのです。

焼肉屋を運営しながら、ラーメンの店舗拡大も同時に行います。
結果的にラーメン屋は4店舗まで拡大したのですが、どの店舗も鳴かず飛ばずでした。
各店味を変えて営業していたのですが、全然うまくいかなかったです。

ラーメン屋の運営がうまくいかず落ち込んでいる私の姿を見た株式会社トラジの社長さんが見かねて「焼肉をやったら?」と焼肉店を拡大することを許してくださったので、2015年に焼肉 ここからの2号店を茅場町に出店しました。

2号店も業績は良かったです。

それからはラーメン屋を1店舗のみ残し残りの3件を閉店、代わりに焼肉屋の店舗拡大をしていくこととなります。
2019年の12月には、らーめん ここだけ本店も焼肉 ここからに改装しオープンさせたのですよ。

-スピーディーに店舗数を伸ばしていますよね。苦労されたのではないですか?
意外と苦労という苦労はしていません。
今までは勢いとノリでここまでやってきましたが、これから厳しい局面を迎えることもあるでしょう。
ですからきちんと戦略を練るなど頭を使っていかなければいけないと思っています。

今FC展開を行っていますが、オーナーは全て知人です。またFC店は9店舗ですが、1人のオーナーが2店舗持っていたりするので、決して契約人数が多いわけではありません。今までは知人から「やりたいんだけど」と頼まれてFC店を出店していますが、これからは一般公募もしようと思っています。
それもあり、少し考え方などを変えていく必要があるでしょう。

常に見られているという意識を持つ

ミステリーショッパーを導入

-顧客満足度を向上させる秘訣を教えてください。
ミステリーショッパー(覆面調査員)を入れています。
各店それぞれ点数や評価が出るので、いつも他人に見られている、評価されているという意識を持たせることで、より良いお店作りが出来るでしょう。

また、従業員とご飯を食べに行くことが多いですし、会議も頻繁に行ってしっかりと各店の店長とコミュニケーションを取り指導やアドバイスを行っています。

それがやはりお客様の満足度に繋がってくるのではないでしょうか。

「一番おいしい状態で提供するには」ということを常に考える

他店の味を知ることも勉強のひとつ

-従業員教育はどのようなことをしていますか?
現在従業員数は、社員が30名、アルバイトが70名の合計100名ほどです。

従業員には、焼肉屋なので「どうやったらお肉が美味しく出せるかを常に考えるように」ということばかり言っていますね。

例えば同じタレを使ったとしても量が違えば味が変わってきます。
また塩の分量も同じです。だから結局どの状態が一番おいしいのかということを、料理を提供する従業員は熟知しておかなければなりません。

結局自分でいかに勉強できるかというのが大切でしょう。
例えば他の焼肉店に入って、たくさんの味を知ることでも勉強になりますよね。

アルバイトの指導は、基本的に各店の店長に一任しています。

目標店舗数は300!

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全国展開に向けて

-会社の今後の展望を聞かせてください。
今までのノウハウがだんだん固まってきたところなので、これからはそれをうまく使っていかなければならないと思います。

今までは勢いでやってきました。
もちろん勢いというのは大切ですが、これからは東京以外も積極的に出店を考えていますから、今までに培った経験をもとに見えてきた数字を従業員に周知させる必要があるでしょう。

当社の目標の店舗数は300店舗と掲げてずっと動いてきました。
スピード感は未定ですが、一応9年くらいを目安に考えています。

そうなるとやはり、セントラルキッチンが必須ですね。
セントラルキッチンの調理技術や配送技術をしっかりさせることで、新鮮かつ美味しいものが提供できると思うので、そこが今後のキーポイントでしょう。

ー今後の店舗展開はFCをメインに考えているのでしょうか?
そうですね。これからはFCを増やす予定です。
先ほどもお話ししましたが、これからは知り合い以外の一般オーナーも募集もする予定で準備を進めています。
2020年4月には公募を開始することになるでしょう。

直営店は無理やり増やすわけではなく、FC店の見本となるお店にしていきたいです。

ー本日はありがとうございました。
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